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法然上人絵伝をもとに法然上人のご生涯と浄土宗についてまとめてあります。
法然上人が室の津(現在の兵庫県損保郡御津町)で船で近寄って来た遊女に女人往生に教えをといています。 法然上人は「旧仏教のように女性は往生できない、また不浄の身であるから往生できないと考えてはならない。阿弥陀仏は全ての凡夫を極楽へ迎えてくだざるのであるから、念仏を称えれば善人も悪人も、男性も女性も皆平等に往生を遂げることが出来る」と女人往生の教えをとかれています。
臨終を悟られた法然上人は、枕を北にして弟子たちが念仏を称える中で阿弥陀三尊の来迎仏に迎えられながら、顔を西方に向けて横臥した法然上人は「光明偏照 」の文を唱えつつ眠るように息を引き取られました。法然上人80歳で釈迦の入滅と同じ年齢でした。
月影(法然上人御作)
月影の いたらぬ里はなけれども
ながむる人の こころにぞすむ
48巻。知恩院蔵。国宝。知恩院所伝勅修48巻伝の成立は1237年(嘉禎3)の法然上人伝法絵流通,1301年(正安3)覚如編の拾遺古徳伝絵,9巻本法然聖人伝絵などによってである。48巻伝は獅谷忍徴(1711年没)の『勅修吉水円光大師御伝縁起』によると後伏見上皇が比叡山功徳院の舜昌法師に勅して1307年(徳治2)から10年の歳月をかけて完成したものと伝えられる。法然の伝記であるとともに,法然を宗祖と仰ぐ知恩院を本山とする浄土宗確立の歴史そのものである。絵・詞ともに十人位の人の手で描かれているが,その描写は極めてまじめな作風であるが,絵には上手・下手があり,巻頭にかいたものは優れ当代やまと絵の名手を思わせる。内容は法然の伝記絵と言ってよい。絵巻物の最長編である。伝写本としては当麻寺48巻本などがある。